50親父が行く北アルプス入門
 憧れの北アルプス。コワイ、大変だとお思いでしょうが、今回ご紹介するのは、少し頑張れば、誰でも、雲海の人となれるコースをご紹介します。

爺ヶ岳山小屋泊まりです。
 この写真は、種池山荘から10分ほどの稜線歩きの後、爺ヶ岳方面を写したものです。あいにくの小雨模様で、頂上は眺めることは出来ませんでしたが、それに勝る思いをしました。

登山口
(下の写真)

 黒部ダムや立山の信州側玄関口が長野県大町の扇沢です。ここの駐車場には、約400台の車が止められます。そこから車道を10分ぐらい戻って灰緑色の橋を渡った左側に、爺ヶ岳登山道の入り口があります。
この辺りにも30台ぐらい止められますが、トイレや水場はありません。
 朝の7時ですが、下山者のためにタクシーが止まっているのが見えます。準備運動をして、扇沢の瀬音を聞きながら5分も歩くと、つづれ折りの急登が始まります。最初からコレでは嫌になりますがここは我慢です。1時間も休み休み登ると「ケルン」と標識が、松の木についているところにでます。晴れていれば、遥か上のほうに、種池山荘が見えるところです。


 ここからは登山道も少し緩やかになりますが、相変わらずの登りで大石小石混じりの道です。約2時間30分で稜線の上の種池山荘に出ます。
 このケルンは古いもので、昭和34年に作ったものだそうです。登山道に標識はあまりありませんが、よく踏まれてて迷うことはありません。
驚かせてすみません。この標識は、翌日の
下りに撮ったものです。この時期には、
雪は残っていませんが、道幅は狭く、
切れ落ちています。少し雨が降ると、
山小屋の人が道の修復をするそうです。
ここは一気に静かに通り抜け。
対向者がいれば譲り合いです。
ガレ場を無事に抜けて、ほっとすると、
また急な道になります。もう一頑張りです。
森林限界を過ぎると一面の高原状の所に
出て、歩きやすい丸太の階段を
登ってゆくと、やがて、種池山荘が
見えてきます。周りはきれいなお花畑。
写真でも撮りながらゆっくりと登ります。
私は、あまり花には興味がありませんでしたが、少し考えが変わりました。へとへとになったときに可憐な高山植物たちを見ると、とても癒される心持となりました。写真では、種池山荘の屋根が霧にかすんで見えます。

1 花の名前 判りません。

2 ウサギギク
稜線に出てしまえば、爺ヶ岳までつらいところはありません。ただ、今回は天気に恵まれませんでした。コレでは爺ヶ岳山頂に登っても何も見えないでしょう。そこで山頂を巻く道で、今夜の宿の冷池山荘(つめたいけ)に向かいます。巻いていきますので、楽な道です。鼻歌も出てきます。その山荘には、冷たい生ビールもあるのです。そんな時に、雷鳥の夫婦に遭遇しました。
3 良くみて下さいね。

晴れているときはめったに姿を現しませんが、もしやと思っていました。おととしの白馬岳以来の遭遇です。しかも今回は、こんなに近くに来てくれました。目の上が赤いのはオスでしょうか(?)。丸々と太っています。私が進むと、雷鳥も進みます。新しいデジカメなので、うまく撮れたか心配でした。心がうきうきしました。
かわいいですよ。
天気が悪いと何故か現れます。
鳥に別れを告げて、後立山のハイマツの稜線をのんびり行くとジグザクの下りとなり、少し開けて黄色い標識が立っています。右からは道が来ています。赤岩尾根との冷乗越(つめたのっこし)です。ここは風が吹き抜けています。すぐに先の樹林帯に入っていきます。ところどころ右側(長野県側)が切れ落ちています。文章にすると怖そうですが、実際はそうでもありません。乗越しから20分も歩いたころ、樹冷池山荘が現れました。
4 遅い昼飯です。自炊室が有ります。生ビールは900円。体調不良および、うどんの汁を飲まなければならないので、あまりうまく感じなかった。天気のせいもあるでしょう。
山荘の夕食です。大きな山荘はどこでもそうですが、天気の良い日にヘリコプターで荷揚げするそうです。残せばゴミとなり地球を汚します。なんとしてでも完食しましょう。とは言うう物の体調が悪いときはきつい。
5 食べたら出す
のですがこのトイレは綺麗です。天水で流します。

 冷池山荘は2004年夏に改装オープンで、木の香りもまだします。自炊室で、遅い昼食をとりました。ここには生ビールがあります。900円です。宿泊代は一泊二食で8,600円。この日は100人ほどで(くつを数えました)、私は第1回目の5時の夕食となりました。味はともかく、残さないように心がけました。トイレは、自動成分分解方式?とかで、臭いがありません。こんなのは山小屋で初めてでした。チップ制でした。
 部屋では、1人布団1枚です。ゆっくり眠れると思いましたが、隣に凄いイビキの人がいるは、雷はなるは、光るはで、寝た気がしませんが、あっという間に朝だったので、少しは眠れたのでしょう。 
 山小屋の朝は早いのです。3時ごろからごそごそする人がいます。五竜岳、白馬岳方面、逆に針ノ木岳方面へ向かう人は、早く出なければなりません。したがって、他の人も自然に眼が覚めます。私も5時には弁当をもらって、準備を始めました。晴れていれば、鹿島槍ヶ岳へ向かって、往路を戻って下山するつもりでしたが、天気不良と、体調不良(サボリ?)のため、このまま下山することにしました。時間はあるので、爺ヶ岳の山頂を踏んで帰りたいと思います。

 6時に小屋を出て10分も歩くと、なにやらガサガサと音がします。ドキドキしながら周りを見渡すと、なんとサルの親子づれに遭遇。
こちらをにらんでいます。怖いので、私は大きな声でサルに話しかけながら進みます。サルは、私の進路を遮りながら先行します。口に何かをくわえています。それは、ハイマツの青い実でした。皮を破って中身だけ食べるようです。
 冷乗越を過ぎたあたりで、サルたちはいなくなりました。飽きたのか、大きな声で独り言を言う人間に恐れをなしたのかわかりませんが、こちらも安心しました。動きが速いので、写真は撮れませんでした。
 さて爺ヶ岳は北、中、南と3箇所のピークがありますが、最初のピークの北峰への分岐がわかりません。あっという間に中峰への分岐です。ここから5分ぐらいの登りで、爺が岳山頂です。標高2669.8メートルです。本来ならば、360度の景色ですが、ガスッていて何も見えません。あきらめて、南峰へ向かいます。すぐに南峰ですが、ここもダメです。

さあ後は下るのみです。ここからは、扇沢まで
登りはありません。ゆっくり行きましょう。種池山荘へ
向かいます。時々ガスが晴れますが、写真を撮りながら下っていくとあっという間に種池山荘です。


5 中央峰、何も見えません。

6 南峰、少し明るくなりましたが、何も見えません。

7 種池山荘のトイレです。
ここも綺麗です。経営者は一緒です。

8 私は50円を入れましたが、少なかったかな。
15日の写真なので雨が降っています。
16日の種池山荘は、晴れてきました。正面に山が見えています。
スバリ岳、針ノ木岳、蓮華岳
です。
9 蓮華岳、右側白い筋が
針ノ木雪渓で、
その上が針ノ木岳。
10 針ノ木雪渓は雪が少なく
寸断されています。
山荘のオーナーが開いた柏原新道を下ります。来年は針ノ木岳へとの目標を胸に抱いて、山を下ります。ひざや、足指の痛みと戦いながら、嫌になったころに扇沢に着きました。
11 上はクルマユリ、下はチングルマ・・

12高山植物の女王コマクサ、盗掘防止で、
営林署がロープを張っています。

13 タカネグンナイフウロ?
最後までお読みいただいてありがとうございます。一応コースタイムをご参考までに。
入山日
平成17年8月15日
扇沢駐車場6:30・・・爺ヶ岳登山口6:50・・・8:00ケルン8:15・・・10:50種池山荘11:30・・・13:20冷乗越13:25・・・13:40冷池山荘   歩程5時間30 (歩数23,095)   
平成17年8月16日
冷池山荘6:00・・・7:00爺ヶ岳中峰7:20・・・7:35南峰8:00・・・8:25種池山荘8:45・・・
10:
10ケルン10:20・・・11:00登山口・・・11:15扇沢駐車場  歩程4時間(18,418)

入門コースといっても、やっぱり北アルプス。初級者は単独での入山は避けてください。9月になると、天候しだいでは、大変危険です。雨具、防寒具、予備の食料は忘れずに。
最後に:私50歳軟弱男、単独行記録です。それなりに参考にしてください。ご意見は十条銀座宛お願いします。花の名前も教えてください。